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羊と鋼の森 ピアノ調律師の映画

ピアノ調律師が主人公という今までに無い映画が6/8である昨日公開されたので、早速タイミングの合う会社仲間と見に行ってきました
調律師なら行くしかないですよね(*´罒`*)

ネタバレは良くないので、個人的感想を書きたいと思います。

まず、戦闘シーンやSF超大作でも無いので映画館じゃなくてもイイんじゃね?と思っている方は多いのではないかな?と思うこの映画ですが、そこは調律師が主人公というだけあって、音にはとても拘りを感じました。

雪の上を歩く音・ピアノに触れた時の音・ピアノの蓋を開け閉めした時の音・調整している時の工具と工具がぶつかる音・ピアノと工具が触れ合う音・当然ピアノの音・森で葉と葉が擦れる音や枝と枝がぶつかる音

とにかく音声・音響さん達の拘りを色々なところで感じました。
調律師が普段よく耳にする音など、当たり前のように聴き逃してしまいそうな音もよく拾ってありました。
全体的には静かな映画です。
調律師であれば色々経験するであろう場面や状況を想像していたより、てんこ盛りな内容でした。
ここまで調律師に寄り添う内容だと一般の方はどれくらい理解出来るのかな?と思う反面、ピアノ好きな人に何か伝わるものがあるんじゃないか?とも思える映画でした。
ピアノ調律師というと技術的な事や理論とかを盛り込んでいるんじゃないかな?と思っていましたが、その辺はほとんど技術的な話には触れず、調律師の難しい世界をうまく表現出来ていたのではないかな?と感心しました。
音に対する世界観やピアノの音をどのように求められるのか。その世界観を技術の話をほとんど無しで表現している辺りが、監督の腕の見せ方なのかな?とも。
あまりダラダラと書いても、この映画は人それぞれの捉え方がある映画だと思うので、ここまでにしておきます(^◇^;)

先に述べた通り、個人的にはあの音に拘ったと思われる映画なので、テレビのスピーカーで聞くより映画館で音の世界に浸ってみるのもいいのではないかな?と思いますので、ぜひ映画館で見てほしいなぁと思いました!

しゅんすけ@工房