121年前のスタインウェイ 修理4

鍵盤上面を貼る為の下準備が終わり、やっと貼り付けが可能なところまで来ました。


白鍵は特殊な治具を使い貼り付けるのですが、この治具がまた色々です。
既製品の物もありますが、やはりメーカーや年代により変わる厚さやサイズ・象牙やアクリルと鍵盤と言っても様々です。
細かいところに対応できる様・思い通りに作業できる様にする為には、やはり自家製の治具が力を発揮します。

不満点を改良して、長年の使い込みにより進化を遂げるのは楽器だけではありません。
当工房にある手造りの治具や工具は、一見何に使うか分からない物から、同業者さんが見るとすぐ分かる物でも工夫が凝らしてある治具、長年の修理経験によって作り出された物が沢山あります。

そんな治具を使い、121年前の鍵盤にも見事に対応し貼り付けていきます。
(大袈裟な表現ですけどね(^◇^;))

このピアノには既製品(形が成形されてる)鍵盤は使用出来ないので、我々で貼り付けた後加工していく必要があります。
写真は、1本づつ形を整形いるところです。(左側に並んでいるのは貼り付けたままで未整形の物)
1本1本同じ形状に整えていきます。
整形している様子の写真を撮り忘れちゃいました
σ(^。^;)

まだまだ続きますよ(*>∇<)ノ ァィ♪

しゅんすけ@工房