121年前のスタインウェイ 修理5

白鍵の上面も貼り替えが終わり、ブッシングクロスも貼り替えたので鍵盤関係は終わり…

では無いのが今回のピアノです。

121年前となると、アクション関係の設計が現代とは大幅に異なっていたので、現行のアクションに乗せ変えます。

ここが文章にしてしまえば簡単なのですが、とてもとても複雑で大変な作業となりました。

当然設計が大きく関わってくるので、単純に乗せ変えることは出来ません。
まず各パーツの位置や角度寸法を細かくデータ取りから始まるのですが、ここでは割愛させて頂きます。

そのアクションが現行の物に変わる事によって、鍵盤に取り付けられているキャプスタンというパーツの取り付け位置が変わってきます。
写真はそのパーツを抜き、抜いた所を埋め木しているところです。

この様な支点となる所の位置変えは慎重に行わなければいけません。

タッチ感や鍵盤重量のバランスまでも変わってくるからです。

まだまだ先は長いですが、お付き合いください
(๑و•̀ω•́)و 頑張る

しゅんすけ@工房